ホテルのレストランなどのメニュー偽装問題で、日本の「おもてなし」に少し疑問符がついた。
それでも、「おもてなし」は重要だ。
「おもてなし」は、ホテルや飲食業などの接客サービスに特有なもののようにも思える。
しかし、どんな仕事にも「おもてなし」はある。
おもてなしは、相手の立場にたってサービスをすることだ。
外が暑ければ、少し冷たいお茶、
外が寒ければ、少し暖かいお茶を出す
というのは、ごく基本的なものだろう・・・。
使う人の立場、
使う人の状況、
使う人の感情、
これらを想像することが必要だ。
製品を作っているメーカーにとっても必須のことだ。
「モノを作っている」のではなく、「コトを作っている」とは、
「コト」が起こる「場」を具体的にイメージすることだ。
そこには、商品を使う人の感情がある。
メーカーにも「おもてなし」の精神が必要だ。
松下幸之助氏は、「どんな小さな仕事にも経営がある」と言った。
同じように、「どんな小さな仕事にも『おもてなし』がある」と言える。
「価値を高めて相手に渡す」
「次工程はお客様」
という言葉もある。
相手の状況や感情を想像して、仕事を手渡していきたいものだ。
「おもてなし」の精神である・・・。