「おもてなし」は、どんな仕事にもある

ホテルのレストランなどのメニュー偽装問題で、日本の「おもてなし」に少し疑問符がついた。

それでも、「おもてなし」は重要だ。

「おもてなし」は、ホテルや飲食業などの接客サービスに特有なもののようにも思える。
しかし、どんな仕事にも「おもてなし」はある。

おもてなしは、相手の立場にたってサービスをすることだ。

外が暑ければ、少し冷たいお茶、
外が寒ければ、少し暖かいお茶を出す
というのは、ごく基本的なものだろう・・・。

使う人の立場、
使う人の状況、
使う人の感情、

これらを想像することが必要だ。

製品を作っているメーカーにとっても必須のことだ。

「モノを作っている」のではなく、「コトを作っている」とは、
「コト」が起こる「場」を具体的にイメージすることだ。

そこには、商品を使う人の感情がある。

メーカーにも「おもてなし」の精神が必要だ。

松下幸之助氏は、「どんな小さな仕事にも経営がある」と言った。
同じように、「どんな小さな仕事にも『おもてなし』がある」と言える。

「価値を高めて相手に渡す」
「次工程はお客様」
という言葉もある。

相手の状況や感情を想像して、仕事を手渡していきたいものだ。

「おもてなし」の精神である・・・。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

目次