「経営者の言葉」から「新商品は新しい文化」ー日経MJ6000号記念

 流通や小売などの記事を中心とした「日経MJ(旧「日経流通新聞」)」という新聞が、本日6000号を迎えたといことだ。1971年から47年になるのか…。ちょうど「流通革命」が盛んになっっていった頃だろうか…。

さて、本日11月30日付の記念号で、「強く長く生きる条件」として、歴代の経営者の名言が紹介されている。

何気なく、眺めていると、
「ディスコにせよインベーダーゲームにせよ、大衆が受け入れるのはそこに新しい文化の芽があるからで、生きた知恵袋だ」ー中内功(1979年11月8日)という言葉に行き当たった。

中内氏は、現在はイオングループに所属しているダイエーの創業者であった。

ここで、彼は、とても大事なことを言っていると思った。私は、「そうだったのか!」という感じがしたのです…。

「新しい商品は、新しい文化(あるいは、その芽)である」ということだ。
「専門家には当たり前のこと」かもしれないが、少なくとも、私には、気づきがあった。

「新しい商品(イノベイティブな)は、人々の新しい行動様式を生む」
しかも、それは、何か、人々(中内氏の言う「大衆」)が、潜在的に求めているものを指し示している「もの」、「こと」であろう…。

「ポケGO」で、人は、スマホを持って、「何かを探しに街に出た」。
人は、毎食、スマホで写真を撮って、ログを取る。
あるいは、Youtubeを見ながら、奇妙な踊りを一緒に踊ってしまう…。

これらは、「新しい文化」である。
「文化」とは、誰か偉い学者、作家、画家が創造するものだけでなく、その時代の人々が選択していくものだ。

新しい行動の形」と言えるだろう。

こうしてみると、アメリカの大統領選挙にまつわる「トランプ現象」も、政治という文脈だけでなく、古い言葉であるが、「文化」の面から捉えていくことができるのかもしれない。

「世の中に新商品を出していくことは、『新しい文化』を作り出す」ぐらいの気概が求められるということであろう。
[wc_posts author=”” author_name=”” p=”” post__in=”3702″ order=”” orderby=”post__in” post_status=”publish” post_type=”page” posts_per_page=”10″ taxonomy=”” field=”slug” terms=”” title=”yes” meta_all=”no” meta_author=”yes” meta_date=”yes” date_format=”M j, Y” meta_comments=”yes” thumbnail=”yes” content=”yes” paging=”yes” size=”wccarousel” filtering=”yes” columns=”3″ gutter_space=”10″ heading_type=”h2″ layout=”grid” template=”box” excerpt_length=”15″][/wc_posts]

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

目次