財務会計の基本的な構造を図示したものが、「パチオリ図」だ。
この基本構造を理解することで、
「経営分析のフレームワーク」や「経営計画のフレームワーク」など
経営に役立つ多くの「フレームワーク」を手に入れることができる。
財務会計の構造は、「簿記の基本構造」の上に成り立っている。
資産と
資産の変動を説明するための4つの要素、
合計5つの要素
およびそれらの関係だ。
この構造は、「利益の同時二面計算」という機能を果たす。
利益は、二面で同時に把握される。
ストック量の変化による利益の計算と
フロー面の変化による利益の計算だ。
「水」のような物理量の変化では、ストックの変化は、フローの変化で説明できる。
「水が増えた原因」は、
「水が入ってくる(インフローの)量」よりも「水が出ていく(アウトフローの)量」が多いからだ
と説明できるように。
さらに企業経営では、よく考えてみると、
「ストックによってフローの変化を生みだすことになる」と言える。
現在保有している経営資源(ストック)を使ってどのように収益(フロー)を生みだすか
を計画することになる。
そのフローが、さらにストックを増やすという循環だ…。