財務会計の基本構造 フローとストックを表す「図」とは?

財務会計の基本的な構造を図示したものが、「パチオリ図」だ。

この基本構造を理解することで、
「経営分析のフレームワーク」や「経営計画のフレームワーク」など
経営に役立つ多くの「フレームワーク」を手に入れることができる。

財務会計の構造は、「簿記の基本構造」の上に成り立っている。

資産と
資産の変動を説明するための4つの要素、
合計5つの要素
およびそれらの関係だ。

この構造は、「利益の同時二面計算」という機能を果たす。

利益は、二面で同時に把握される。

ストック量の変化による利益の計算と
フロー面の変化による利益の計算だ。

「水」のような物理量の変化では、ストックの変化は、フローの変化で説明できる。

「水が増えた原因」は、
「水が入ってくる(インフローの)量」よりも「水が出ていく(アウトフローの)量」が多いからだ
と説明できるように。

さらに企業経営では、よく考えてみると、
「ストックによってフローの変化を生みだすことになる」と言える。

現在保有している経営資源(ストック)を使ってどのように収益(フロー)を生みだすか
を計画することになる。

そのフローが、さらにストックを増やすという循環だ…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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