「組織や職場で対話を増やそう」…Yahoo!アメリカ

米ヤフーが在宅勤務を禁止したという。
仕事場での対話や議論を増やし、アイデアを引き出すのが狙いだ。

インターネット環境、ITが浸透し、時間や空間を気にすることなく、仕事が進むという恩恵を多くの人が受けている。
職場に毎朝出勤し、同じ場所、空間で仕事をするという意味も薄らぎつつある。

こうした恩恵を最もうけるであろうヤフーのようなIT企業で、在宅勤務を禁止するというのは、ちょっと驚く。

「時間と空間を共有しない」という働き方の弊害の大きさをみる思いだ。
 「情報の共有」は出来ているかもしれないが、「こころの共有」はできていないということになる。
 
「仲間」という感覚や、価値観の連携、共有ができにくくなっている。
同僚のこともあまりよく知らない。 相談したり、アドバイスしたり、励ましあったりということが減っているというIT企業を対象にした調査もある。
 
「場」とは、「時間と空間を共有」するものだ。
「職場」から、「場」を取ると、ただの「職」しか残らない。
 
IT時代には、以前よりももっと意識して、「場」を共有する工夫が必要だ。
互いの価値観を理解し、個性を知り、その中で、共通の目標を確認できるような「場」の持ち方が望まれる。
 
だからといって、「飲み会」ができるわけでもない。 
職場の対話や議論を活性化するものとして、対話が進むように設計されたツールも役立つ。
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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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