パートナーシップのための「ビジョン、ミッション、バリュー」

現代では、自社だけで、バリューチェーンを完結することよりも、外部の組織、企業と協力して、バリューチェーンを形成することが多くなっている。

こうした連携が長く成功するためには、技術的、経済的要素だけではなく、「社会精神的」要素が大きな役割を果たす。

その代表格が、「ビジョン、ミッション、バリュー」だ。

これらの項目において、パートナーと一致する、あるいは、共有することが可能である範囲が大きいほど、持続的な関係を築くことができると言える。

1)「同じ夢を見ることができる」    …「ビジョンの共有」

2)「同じ価値判断をすることができる」…「バリューの共有」

そして、

3)「同じ志を持つことができる」…「ミッションの共有」

「同じ夢」については、三つの中では、比較的共有しやすいであろう。

「同じ価値判断」は、具体的な行動の中で、試され、相互に知り、折り合うことによって、形成されていく可能性がある。

最も難しいのは、「ミッション」、「志」の共有だろうか?

このレベルまで共有できるパートナーは、単なるパートナーを超えて、「同志」になり、固い絆で結ばれることになる。

パートナーシップを確実なものにするには、折に触れ、これらの三つの要素において、共有化を進める必要がある…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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