東京オリンピック・・・「勝利のプレゼンテーション」の法則

IOC総会で、2020年の東京オリンピックの招致を決めた日本。
決め手となった「勝利のプレゼンテーション」が話題だ。

プレゼンテーションチームの7人が、
それぞれの立場から、投票を訴えた。

内容(コンテンツ)、プレゼンテーションの順番、それにプレゼンテーターの個性が、
うまく組み合わさって、説得力をもたらした。

日本のプレゼンテーションに対して、
IOC委員の評価が高かったのは、「聞きたいことを聞けた」ということであったと思う。

委員が、「聞きたい」というポイント、
判断の根拠としたいポイントに、
答えるべき人から、的確な情報が与えられたということだろう。

「何が最も関心がある事なのか?」

その「関心軸」を探り当てることが、
「勝利のためのプレゼンテーション」の法則だ。
そして、その「関心軸」に的確に答えること。

オリンピックの運営という形のないものの「売り込み(オファー)」。
「形のないもの、サービス」を提案することの多い現代のビジネスに大いに参考になるものだった。

決定権のある顧客(IOC委員)の関心事を間違いなく捉え、
的確に答えること。

それは基本中の基本である「勝利の方程式」でもあった…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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