IOC総会で、2020年の東京オリンピックの招致を決めた日本。
決め手となった「勝利のプレゼンテーション」が話題だ。
プレゼンテーションチームの7人が、
それぞれの立場から、投票を訴えた。
内容(コンテンツ)、プレゼンテーションの順番、それにプレゼンテーターの個性が、
うまく組み合わさって、説得力をもたらした。
日本のプレゼンテーションに対して、
IOC委員の評価が高かったのは、「聞きたいことを聞けた」ということであったと思う。
委員が、「聞きたい」というポイント、
判断の根拠としたいポイントに、
答えるべき人から、的確な情報が与えられたということだろう。
「何が最も関心がある事なのか?」
その「関心軸」を探り当てることが、
「勝利のためのプレゼンテーション」の法則だ。
そして、その「関心軸」に的確に答えること。
オリンピックの運営という形のないものの「売り込み(オファー)」。
「形のないもの、サービス」を提案することの多い現代のビジネスに大いに参考になるものだった。
決定権のある顧客(IOC委員)の関心事を間違いなく捉え、
的確に答えること。
それは基本中の基本である「勝利の方程式」でもあった…。