組織の盛衰は「三代目」で決まる…マイクロソフト

組織の長期的な盛衰を決めるのは、「三代目」だ。
江戸幕府でも、三代将軍徳川家光が、長く続いた幕府の基礎を固めた。

「三代目」に人材がいなければ、「売り家と唐様で書く三代目」ということにもなる。

マイクロソフトの次期CEO(最高経営責任者)選びが難航している。

今度のCEOは、創業者のビル・ゲイツ会長から数えて三代目のCEOとなる。
8月に現CEOのバルマー氏が1年以内の退任を発表した。

バルマー氏は、ビル・ゲイツ氏とともに働いたマイクロソフトの創業期のメンバーだ。
しかし、在任期間も13年を超える。

CEOを選ぶ責任を持つ取締役会は、後任選びに着手している。
しかし、取締役会そのものが、まだ後任のCEO選びの基準を決められないと伝えられている。

情報技術に明るい人材を選ぶべきか、
それとも巨大組織をうまく運営できる経営のプロか?

後者の代表として、自動車会社フォードを立て直した68歳のムラーリー氏の名前もあがっている。

株主は、マイクロソフト社にビル・ゲイツの時代のような輝かしさを望んでいる。
しかし、パソコンは、すでに時代の主役ではなくなっている。

マイクロソフト社の三代目CEO選びは、なかなか困難な課題だ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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