「メンタルヘルス」は、職場での心の健康を表わす。
「メンタルヘルス」という概念の普及には、私が以前、経営コンサルタントとして所属していた公益財団法人の日本生産性本部というところが大きな役割を果たしたように記憶している。
もう随分前であるが、メンタルヘルスの調査専門の先駆的な部署もあった。
心身が健康であって初めて、仕事に集中できる。
身体はもちろんのこと、心の健康が重要だ。
メンタルヘルスをケアしていくことは、人が集まる組織においては、大企業でも中小企業でも規模を問わず必要なことだ。
人は、誰でも、「自分の話を聞いて欲しい」という欲求を持っている。
誰かに「話を聞いてもらう」ということは、例えそれが、僅かな傾聴の姿勢だけだったとしても、
大変心強くなれるものだ。
高い業績と生産性を追求するのは、企業としてのあるべき姿だ。
しかし、それだけでは、人は疲弊し、擦り切れてしまい、企業の存在価値もまた失うこととなる。
リーダーは、高い業績の追求とともに、メンバーの心身の健康に配慮し、活力を失わないようにしなければならない。
特別な期間やイベントとして取り組むだけでなく、日常的にメンタルヘルスに取り組めるのがベストだ。