6 「マーケティングのSTP」…T ターゲティング

「マーケティングのSTP」…T ターゲティング

セグメントを分けることができたら、有望なセグメントを選ぶことになる。

標的市場を決めるのが、ターゲティングだ。

セグメントを次の5つの点で評価する。

1.そのセグメントは、規模や購買力などが数字で測定できるだろうか?

2.そのセグメントを対象としたマーケティング・プログラムを実行するとして、

十分な利益を確保できるだろうか?

3.そのセグメントが魅力的だとして、自社にうまく接近することができるのだろうか?

4.そのセグメントは、本当に、他のセグメントと異なる反応をするのだろうか?

「既婚女性と未婚女性が香水の販売に同じ反応を示すのならば、セグメントを分ける必要はない」

5.そのセグメントを引きつけ、製品とサービスを提供するのに、当社は本当に効果的なマーケティング・プログラムを設計できるのだろうか?

セグメントは、自社にとっての魅力度と合わせて、企業の目的、能力とも合わせて、選択しなければならない。

セグメントの持ち方として、いくつかのパターンがある。

セグメントを一つに絞ることもできる。

これはかなりのリスクでもあるが…。

製品を中心に異なる複数の市場セグメントを持ったり、逆に顧客を中心に複数の異なる製品でセグメントを持つこともできる。

「自社が最も満足を提供できうる顧客」を選択するのが、ターゲティングだ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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