「ニーズ」は、人間の基本的な必要要件だ。
人間は、生きるために、食べ物、水、空気、衣服、家などを必要とする。
いつの時代にも、地球上(あるいは宇宙ステーション上)で、どこでも必要とされる。
基本的であるがゆえに、「抽象的」とも言える。
具体性が伴っていない段階のものだ。
喉が渇き、何か、水分が必要(ニーズ)である状態から、
具体的な対象へ向かうのが、「欲求」だ。
ある人にとっては、「コーラ」が、
ある人にとっては、「ビール」が、
ある人にとっては、「ミネラル水」が、
「欲しい」という欲求(の対象)になる。
対象は、人によって異なる
(あるいは、性別、年齢、場所によって、グループ化できるかもしれないが)。
それが欲しくなる理由も様々だ…。
・友人が薦めていたのを思い出した。
・子供のころから、飲んでいる。
・目の前の自動販売機にあったから。
・広告がカッコよかったから。
そして、「需要」とは、「欲求」の中で、「支払い能力」に裏付けられたものだ。
「社会的な重要な人物と思われたい」(ニーズ)
↓
「あの高級ホテルに宿泊したい」(欲求)
↓
「今度の旅行で使うことにしよう」(需要=支払い能力のある欲求)
→「宿泊したいが、先立つものがない」(非需要)
「ニーズ」は、作り出せない。
できるのは、「ニーズ」を具体化して、「欲求」に、そして「需要」にすることだ。