創業100周年を超えた名古屋のブラザー工業は、もともとはミシンの会社だった。
今は、ファクシミリやプリンター複合機の会社として知られている。
ブラザー工業の売上高の90%は、日本国外だ。
会社は、1999年にグローバルに展開する事業活動の基礎となる「グローバル憲章」を策定している。
その中で、
「企業価値を長期的に高め、従業員にとって誇りの持てる企業となり、未来永劫に繁栄し続ける。」
と謳っている。
「誇り」ということを大事にしている。
具体的には、指標としての「誇り度」だ。
同社では、独自の「従業員意識調査」で、従業員の「総合満足度」を調査している。
その中に、
・「誇り度」(私は、誇りを持って仕事をしている)
・「成長実感」
が入っている。
部門ごとに「誇り」に影響を与える要因を分析し、その中から年間目標を掲げ、改善を進めているのだ。
ブラザー工業は、ある調査で、2年連続で「働きがいのある会社」ベスト30社に選ばれた。
「誇り」を中心としたグローバル経営が進展している。
仕事や職場に「誇り」を持てるということは、どんな国のどんな文化であっても、人間として、働く幸せを感じるものであろう。