「どんな小さな作業にも『経営』がある…」 松下幸之助

「経営」というと難しそうな印象がある。

「それは、経営者がやることで、私、私たちには関係がありません」ということになる。

しかし、パナソニック(松下電器)を創業した松下幸之助氏の説く「経営」は、そういうものではなさそうだ。

「どんな小さな仕事や作業にも『経営』があり、より良い価値の創造がある」

「経営」は、経営者だけがやることではない。

小さな小さな作業、仕事にも「経営がある」と言う。

その「経営」とは、何だろう?

「経営とは、社会から預った大切な人、物、金を最も効果的に運用して、より良い価値を創造すること」

「どのような仕事も、ひとつの経営として考え、商売として考え、『わが事』として打ち込んで行くところに適切な工夫や意欲が生まれ、より良い成果をあげることができる」

自分が任せられた仕事を「他人事」や「他所ごと」ではなく、「わが事」として取り組むことが、「経営」だ。
それは、「姿勢」、「取り組み方」なのだろう。

「仕事の『主人公』になることが大切なんだよ」と松下氏が言っているように思える…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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