起業家が起業を意識したのは、どんな理由だろう…?
ある「アイデア」が浮かんで、どうしても実現したくなるということもあるだろう。
経済や社会の大きな流れから見て、「近い将来、こういうものが必要になるだろう」という冷静でスマートな起業もあるだろう。
ある経営者から起業の動機は、「憤(いきどお)り」だったと聞いた。
「憤り」とは、「義憤」という言葉もあるように、「怒り」よりもう少し社会的なものだ。
「義」に感じる、「正義感」というものに近い強い想いを感じる。
社会的な無駄や不合理、人が困っていることを見る、聞く。
そういう場合もあるだろう。
しかし、それで、起業というリスクを負うだろうか?
自分自身が、自らの体験で、、不満、不安、または悲しみを体験し、怒り、憤りになったということがあるだろう。
その強烈な憤りが、解決策を探し、技術やしくみ、あるいは社会の価値観を変えることで、解決できるはずだと考える…。
話題の「社会的企業家」だけでなく、ごく普通の企業でも、そんな想いで、起業し、活動を続けているところも少なくない(医療や環境関連など)。
こうした起業の原点となった創業者の「憤り」を知ることで、「何のために」という企業の目的、ミッションを共感をもって確認することができる。