起業家の動機…「憤り」

起業家が起業を意識したのは、どんな理由だろう…?

ある「アイデア」が浮かんで、どうしても実現したくなるということもあるだろう。

経済や社会の大きな流れから見て、「近い将来、こういうものが必要になるだろう」という冷静でスマートな起業もあるだろう。

ある経営者から起業の動機は、「憤(いきどお)り」だったと聞いた。

「憤り」とは、「義憤」という言葉もあるように、「怒り」よりもう少し社会的なものだ。

「義」に感じる、「正義感」というものに近い強い想いを感じる。

社会的な無駄や不合理、人が困っていることを見る、聞く。

そういう場合もあるだろう。

しかし、それで、起業というリスクを負うだろうか?

自分自身が、自らの体験で、、不満、不安、または悲しみを体験し、怒り、憤りになったということがあるだろう。

その強烈な憤りが、解決策を探し、技術やしくみ、あるいは社会の価値観を変えることで、解決できるはずだと考える…。

話題の「社会的企業家」だけでなく、ごく普通の企業でも、そんな想いで、起業し、活動を続けているところも少なくない(医療や環境関連など)。

こうした起業の原点となった創業者の「憤り」を知ることで、「何のために」という企業の目的、ミッションを共感をもって確認することができる。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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