「戦略」の検討は、「戦略グループ」の検討から…

同じ業界の中でも、変わった経営のやり方がある。

業界の中で、独自の戦略を追求している会社もある。

企業は、何らかの業界という「池の中」にいる。

この中で、生き方を見つけなければならない。

池の中には、いろいろな生き物がいる。

よく観察してみると、「共通点」が浮かび上がってくる者たちもいる。

水面あたりにいて池の外の虫などを狙っているものたち。

池の底に潜んでチャンスを待つものたち。

池の中をぐるぐると回っているものなど…。

それぞれが独自の生き方であるが、共通性のあるグループとして捉えられる。

例えば、

「水面戦略グループ」

「池底戦略グループ」

「回遊戦略グループ」などだ。

有名なハーバード大学のマイケル・ポーターは、業界の中で共通した戦略を持つグループを「戦略グループ」と名づけた。

業界という大きな枠から、さらに「戦略グループ」という枠にブレイクダウンしてみる。

どの戦略グループが収益を上げているのか?

自社がどんな戦略グループに属しているのか?

移動するとしたらどの戦略グループなのか?

戦略グループを移動する時に「壁(移動障壁)」となるものは何か?

など…。

戦略の検討は「戦略グループ」の検討から具体的に始めることができる。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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