お金は 「よく集めて よく散じよ」 渋沢栄一

明治期の大実業家である渋沢栄一は、お金は、「よく集めて よく散じよ」と説いた。

「集める」ことと、「散じる」こと。

お金の問題は、結局、この二つに絞られる・・・。

「パチオリ図」で見ると、左上にあるのが「現金」だ。

「パチオリ図」の右辺(「現金」の反対側)には、「お金の集め方」、「お金が入ってくる主な三つの道」が出ている。

上から、「借金(負債)」、次に「出資」、そして、最後が「顧客からの収入(売上)」だ。

一方、「パチオリ図」の「現金」の下。

左辺には、「お金の使い道」が表わされる。

「投資」と「費用」だ。

「お金を集める方法」については、多くの人の関心事だ。

しかし、「お金の使い方」については、「まあ、それはあとから、ゆっくりと・・・」などとあまり触れられない。

「お金の使い方」は、重要だ。

「使い方」を誤れば、アッという間になくなる。

企業においては、「何に」、「どれだけ」、「いつ」使うかを決めることが、最も重要な意思決定になる。

正しい「お金の使い方」をして初めて、正しい「お金の集め方」が実現する・・・。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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