「経営幹部の育成方法」は、まだ手探り状態・・・?

「経営幹部の育成方法の確立はまだ」という新聞記事があった(8月7日日経朝刊)。

リクルート系の会社の調査結果だ。

従業員1000人以上の会社の263社からの回答。

経営環境が変化して、「経営幹部やリーダーの育成に求められるスピードが速くなっている」、「リーダーに求められる能力の質が変化している」という課題がある。

しかし、これらの変化に対して、企業では、まだ十分に対応できていないという現状だ。

1.「育成方法が確立されていない」という問いに対して、「あてはまる」と回答したのが約82%の企業

2.「必要な知識を付与する研修」については、「実施しているが、成果に不満足」が約40%の企業

研修に対しても、「実施後のフォローができていない」、「長期的で継続的な取り組みを行っていない」という問題点も挙げられている。

組織の中で、次世代の経営幹部を育成、成長させていくということは、もちろん人事部だけの課題ではなく、経営者が、企業継続のための最大の仕事として、腰を据えて取り組むべきことだ。

研修の内容についても、これまでの経営者能力概念から、グローバル化への対応を踏まえ、経営幹部として幅広い視野と(異文化への)文化的理解力、表現力などを含んだ広い能力概念に変える必要がある。

人間や歴史、社会への洞察を深める必要があるだろう。

こうしたことで、グローバルな環境で、多様な価値観の人々を導くリーダーシップの基礎とすることができる。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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