中堅企業の特質と経営戦略

経営コンサルティングを依頼されているので、中堅企業の特質をまとめておこう。

中堅企業は、名前のとおり、大企業でもなく、中小企業でもない。

ある程度の規模を持っている企業だ。

従業員の人数、売上高、施設・設備なども比較的大きい。

経営機能も中小企業の「兼任」から分化して「専任」になったりしている。

ある程度の規模を持っているということは、ある程度の市場を持っていると考えられる。

それも大手企業が入ってこない中あるいは小規模の市場だ。

大手企業だと参入してくるのは、1000億円ぐらいの市場だろうか?

中堅企業の市場は、数十億から数百億円ぐらいの市場になる。

大手企業の子会社は別として、中小企業からグングン成長してきた企業も多い。

オーナー企業であり、創業者が経営者(あるいは後継者)が社長になっている。

財務の面では、一定の資本調達力もある。

上場している企業も多いが、未上場でも配当ができるので、中小企業投資育成会社などが株主となるケースも多い。

組織的には、全国的な営業網を持っている。

中小企業のように、社長の目が届く規模ではない。

企業は、営業の方で手一杯できたので、人事組織面では、まだ弱さがある。

「ビジョン」、「戦略」から「人材ビジョン」。

「人材ビジョン」から個人個人の「キャリアデザイン」、さらには、「コーチングによるフィードバック」までの「一気通貫」のシステムを導入していきたいと考えている。

やはり中堅企業では、人事戦略と人事システムの運用が鍵となるだろう・・・。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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