マズローの欲求段階説の第4段階 「認められる」ということ

心理学者アブラハム マズローの欲求段階説を再び考える。

マズローの欲求段階説は、経営学の教科書に必ず掲載されている有名な理論である。

やる気の源泉、モチベーション、商品・サービス開発に示唆するところが多い。

よく知っているようでいて、意味するところは改めて深いと感じる。

人間の欲求を5段階に分けて、その最高段階を「自己実現」の欲求とした。

この「自己実現」が有名となった。

しかし、その一つ前の段階の「自尊心」、「承認」の欲求もまた注目すべきものだ。

社会や仲間、友人、家族から「認められる」ということを欲している。

「認められたい」ということ。

「認められる」ことで、「自尊心」を持ちたいということ。

この反対は、「無視される」こと。

無視されることは、耐え難いつらさとなる。

第4段階の「認められる」こと、「承認される」こと、「自尊心をもつ」ことは、人間にとって、非常に重要な欲求だ。

マズローは、この上の第5段階の欲求「自己実現」へと進める人の割合は、僅かに数パーセントと言っている。

この「相手の自尊心を尊ぶこと」を以前、「他尊心」と表現してみた。

自尊心の裏返し、反対側が。「他尊心」だ。

日ごろから「他尊心」を言葉や行為で表現していきたいものだ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

目次