松下幸之助氏 「どんな小さな仕事にも経営がある」

経営というと一般の社員からは、「社長や幹部がやること」と思われることが多い。

「難しそう」という感じも受けるのだろう。

しかし、経営の神様と言われた松下幸之助氏から見ると、経営とは、そういうものではない。

「経営とは、社会から預かった大切な人、物、金を最も効果的に運用して、より良い価値を創造すること」


「どんな小さな仕事や作業にも経営があり、より良い価値の創造がある」

「どのような仕事も、一つの経営として考え、商売として考え、『わが事』として打ち込んでいくところに適切な工夫や意欲が生まれ、より良い成果を上げることができる」


経営とは、社会人ならすべての人が心がけるべきものだ。

「社会から預った大切な資産」とは、水や空気などの環境、社会的インフラ、それに、ヒト、モノ、カネなど。

自分自身の能力や性格、身体なども実は、「預った資産」なのだろう。

こうした資産を集め、組み合わせ、つなぎ、より良い価値に、社会や人の役に立つものに、変えていくことが経営だ。

そこには、やはり「わが事」として、打ち込んでいく意欲がなければならない。

工夫もなく、漫然と過ごしてしまう・・・。

「わが事」と感じてもらうには、どうしたらいいのか、それこそが経営者の苦心するところだ。

答えのひとつが、「危機感」、「切羽詰った状態」だ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

目次