オリンパスと大王製紙 優良企業という思い込み

オリンパスは技術とマーケティングで内視鏡が75%のシェアを持つという世界の優良企業であった。

大王製紙もまた製紙業界第三位という優良企業たった。

優良企業でも時に過ちはある。

キャッシュフローが潤沢であっただけに、甘い投資を行っていたのだろう。

「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」

挫折を知らずに若くして企業のトップにたった大王製紙の三代目社長にも過信があり、

「挫折などありえない」「あってはいけない」という思い込みがあった。

「取り返せる」という甘い期待があった。

「過ちて改めざる、之を過ちという」

孔子は言う(論語)。

誰にでも過ちはある。

過ちを隠してはいけない。

過ちを認めることに躊躇してはいけない。

過ちを認めず、過ちを直すことをしないということが、本当の過ちだよ。

およそ二千五百年経ても、人間は変わらない・・・。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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