DeNAがみる「プロ野球」というコンテンツ 楽天との違い

横浜ベイスターズを買収して、プロ野球界に参入したゲーム会社のDeNA。

同じ「IT企業」としてすでに参入している楽天に対して、「プロ野球」の見方が異なる。

運営するインターネットショッピングモールの「楽天市場」の年間流通総額が1兆円を越えた。

楽天のプロ野球への参入は、「ライブドア」に代わる「救世主」であったと記憶する。

主力の「楽天市場」の知名度アップになった。

一方のDeNA、楽天がパソコン中心なのに対して携帯電話での利用が中心だ。

さらに楽天の「物販」に対して、DeNAは、ゲームという「コンテンツ」が中心だ。

同じIT企業といっても、「プロ野球」への見方もまったく異なってくる。

DeNAは、あくまで、「コンテンツ」という見方をしている。

個性がハッキリしているいわゆる「キャラが立つ」人を集めようとしているのもそうした考えが大きい。

監督に工藤氏(これは難しかったようだが)、GMに高田氏、それに中畑氏、ラミレス選手…と。

戦力であると同時にキャラクターとして魅力的な人を集めるのだろう。

プロ野球の黄金時代は、王、長嶋が活躍した時代。

その時代は、テレビ界が「プロ野球」を「コンテンツ」(その時代には「コンテンツ」という言葉はなかったが)として

とらえた。

新聞というメディアも同じだい。

読売新聞、中日新聞など。

DeNAという新しいメディア(ゲームという)のプロ野球参入は、歴史的にみても自然に思える。

彼らがどのような手を打ち出してプロ野球というコンテンツを活性化していくのか注目したい。 

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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