ドラッカー「経営者にとっての最も重要な質問」…その4「成果は何か?」

ピーター・ドラッカー「経営者にとっての重要な質問」 その4「われわれにとっての成果は何か?」

ミッションが実際にどれだけ成果を上げたのか、

上げているのかを知らなければならない。

「きれいなミッション」、

「美しいミッション」を掲げることはできる。

しかし、実際に、どれだけ組織の成果を上げることができているのか?

できたのか?

それが問われる。

「組織の成果は組織の外にある」とドラッカーは言う。

「実際に、何かを変えることができたのだろうか…?」

成果には、「定性的」なものと、「定量的なもの」がある。

成果だから、何でもかんでも「定量的」でなければならないと考える人もいる。

しかし、それは、間違っている。

「主観的で計測が困難なものであっても、それは『現実』のものだ」

計測可能な指標を求めて、活動が本来のミッションを見失ってしまう場合もある。

成果は、あくまで、「質問その1」で答えられた「ミッション」の評価である。

「何を変え、どのように覚えられたいのか?」

に対して、

「どれだけ変え、どこまで覚えられたのか?」

の答えを求めるために、成果を見つめる。

ドラッカーは、ミッションに対する組織の「責任」を求めている。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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