有名な経営学者ピーター・ドラッカーに、「経営者にとっての最も重要な質問」 というものがある。
シンプルな5つの質問だ。
経営者が自らにいつも問うべき質問だ。
1番目の質問。
「われわれのミッションは何か?」
「ミッション」とは、組織の「存在理由」だ。
「何を」、
「なぜ」、
つまり「何のために」行っているかを明らかにするものだ。
「ミッション」は、
また、
「人々によって覚えられたいこと」
「記憶されたいこと」
でもある。
組織の目的は、世の中に良い変化を起こすことだ。
その組織が活動しても何も変化がなかったとしたら…?
何の影響も与えられなかったとしたら…?
その組織が活動する前と後で、
まったく世の中が変わらなかったとしたら、
それは、組織が「存在する理由」を持たなかったことと同じだ。
誰の「記憶」にも残らない…。
誰にも「覚えられ」ない。
「こんなものがあったから、こうなったんだよね」
「あんなサービスができたら、こういうことになったんだ」
という「記憶」だ。
会社名は、覚えられなくてもよい。
具体的な商品やサービスの名前、
起きた変化については、覚えられたい。
「何によって覚えられたいのか」
それを決めることが、
「ミッション」を決めることだ。
ドラッカーの「最も重要な質問」の第一番目に答えることだ。