リーダーの「鬼手仏心(きしゅぶっしん)」

「鬼手仏心(きしゅぶっしん)」という言葉がある。

文字通り、「鬼の手のようであるが、仏の心を持っている」という意味だ。

外科医が手術をする時、患者の体を切り開く。

その様は、鬼のように残酷に見える。

しかし、執刀するその心には、患者を救いたいという仏のような慈悲心がある…。


「鬼」には、「鬼才」のように「人並みはずれて優れた」という意味もある。

また「鬼」という語には、「優れた技術」という意味も感じる。

「迷いがない」、「断行する」という感じもあるように思う。

プロフェッショナルとしての高い技術と、あくまで「人のため」を思う慈悲に溢れた心。

「鬼手仏心」。

優れた技術があっても、人間性を尊重した「仏心」に基づいているものであるのか、常に確認したい…。


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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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