普通は、「見ること」が「信じる」ことだ、と言われる。
「見れば納得する、信じる」ということだ。
しかし、探し物をしていて、目の前にあっても気づかないこともよくあることだ。
視界に入っていたとしても、見えていなかったのだ。
ものの見え方には、自分の心理やものの見方の「クセ」、あるいは、「思い込み」などが反映されてしまう。
「思い込み」は、心の奥にある自分でも気づかない「信念」や「価値観」の場合もある。
極端な場合、自分が心の奥底で「信じていることだけ」を「見ている」のかもしれない。
客観的に見ているようで、実は、自分の「信念」を裏づける材料ばかりを探して見ている…。
「客観的に見る」ということは案外難しい。
客観的とは、「素直に」ものを見ることであり、「私心を離れて」、「公平に」見ることだ。
リーダーは、自分が「心の奥で信じていること」、自分の「価値観」についても自分自身がよく知っておくべきだろう。
「自分の心をよく見る」ことで、外の世界の視野もよくなることになるだろう。
「信じる」ことが、「見る」ことである場合もあるのだから…。