キャノンの行動指針・・・「三自の精神」と「VSOP」

今週の週刊ダイヤモンドでは、「カメラ激変!」として、カメラ業界の現状が紹介されている。

日本の家電メーカーの優位が消えつつある中で、「カメラ」もまたデジタル化の渦の中に飲み込まれてしまうという危機感がある。

キャノンは、ニコンとともにカメラの分野でも有力なメーカーだ。

キャノンには、創業期から受け継ぐ行動指針として、「三自の精神」というものがある。

「三自」とは、「自発・自治・自覚」だ。

自発・・・何事にも自ら進んで積極的に行う

自治・・・自分自身を管理する

自覚・・・自分が置かれている立場・役割・状況をよく認識する

さらに、この「三自の精神」とともに独自の「実力主義」を掲げている。

その中身は、

「常に、行動力(V)、専門性(S)、創造力(O)、個性(P)を追求する」

とされている。

行動力のVは、「バイタリティ」のV

専門性のSは、「スペシャリティのS

創造力のOは、「オリジナリティ」のO

個性のPは、「パーソナリティ」のP

良い企業には、独自の経営理念がわかりやすい言葉で生きている。

ここに環境の変化の中で、革新と変身を続けることのできる秘密があると感じる。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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