事業成功のための条件 「3プラス1」・・・鮎川義介

日産自動車の「日産」とは、「日本産業」の略称だ。

「日本産業」というのは、戦前、日産自動車や日立製作所などの企業グループ(「日産コンツェルン」)の持ち株会社だった。

この企業グループを一代で作りあげたのが、鮎川義介という人だ。

多くの事業を立ち上げた鮎川義介は、その成功の条件を次のように語っている(番号は筆者)。

「古来、事業をなすには

1.天の時、

2.地の利、

3.人の和

と言い伝えられているが、

これを貫くに

(プラス1.)至誠

をもってしなくては

事業の成功を期することはできない」

1.「天の時」・・・タイミング

2.「地の利」・・・自らの強み

3.「人の和」・・・組織力

とは、昔から言われていることだ。

これら三つの条件を貫くのが「至誠」であるという。

「至誠」があって、初めて、天の時をつかまえ、自らの強みの上に立って、人の和をはかり、事業の成功を得ることができる。

一代で多くの事業を興した企業家らしい骨太な言葉に感銘を受けた・・・。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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