日本経済の「脱出速度」は…?

ロケットが地球の重力を振り切って、宇宙空間に飛び出すためには、ある速度が必要だ。

これを「脱出速度(escape velocity)」と言う。

この「脱出速度」、アメリカ経済について論じられるときも使われることがある。

その場合は、景気が不況から抜け出し、雇用が再び増え始めるのに必要な経済成長の速度を指す。
特にFRBの「追加的量的緩和政策」を擁護する場合に使われることも多い。

現在の日本でこの言葉が使われるとすれば、どうだろう?

政府と日銀は、「デフレからの脱却」を目指して「異次元の金融緩和策」を打ち出した。

この半年間、順調に上昇してきた株価。

しかし、先週末から連日の乱高下だ。

この乱気流を乗り越えて、景気回復への「脱出速度」に達することができるかどうか…?

安倍政権の「三本の矢」は、次々に点火する「三段ロケット」として、景気回復の「脱出速度」へ加速している。

1段目、2段目の推進力があるうちに、三段目のロケットに点火しないと、「脱出」できないかもしれないという危惧が広がる恐れがある…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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