SPA「製造小売り」の事業モデル広がる 

ユニクロに代表される「SPA」という事業モデル。

専門店がメーカーの開発設計、製造、物流という機能も一貫して持つ形態だ。

製造は、協力工場に委託する形が多いが、自社工場を持つケースもある。

「SPA」は、衣料分野で、「自社だけのレーベルを持った専門小売業」という意味だった。

しかし、現在は、多くの業種に広がっている。

衣料の他に、メガネ、靴、家具、自転車などだ(21日の日経新聞より)。

顧客視点に立ったモノづくりと、思い切った価格設定が、消費者の支持を受ける。

メーカー、卸、小売りという多段階の取引を経ないので、低価格でも利益を確保している。

PB(プライベートブランド)と同じように、他の店にはない独自のものを持たないと魅力を保てない時代だ。

SPAには、売れない場合の在庫をすべて抱えるというリスクがある。

そのために、顧客のニーズのキメ細かい把握や販売力など、全社一丸となった組織力が要求される。

顧客の代理人として、欲しいものを製造するという顧客起点の事業モデルは、

今後もさまざまな分野で広がりそうだ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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