「理財商品」という金融商品が、中国国内で投資商品として提供されている。
現在、年率5%程の利回りのようだだ(定期預金は3%弱だが…)。
「理財商品」は、銀行の預金や融資というルートではないお金の流れ。
この流れは、「陰の銀行」とも呼ばれている。
お金は、地方政府の投資先に流れ込んでいる。
中国の夢の高度成長期は終わった。
しかし、地方政府では、まだまだ「夢」を追いかけているだろう。
投資された資金が、うまく回るのかは疑問のところだ。
地方の隠れ債務が膨れ上がり、かつてのアメリカのサブプライムローンと似た状況になると、
投資家のジョージ・ソロスも警鐘を鳴らしている(日経新聞4月21日)。
中国では、3月に新政権が誕生した。
「新指導部が発足して5ヶ月以内に、前政権のツケを一掃する」
という法則があるという。
この法則が真実だとすると、
今年の夏ごろ、「理財商品」や地方の隠れ債務問題に対して、規制の強化などが行われ、
金融にも激震が走るのではないかと危惧されている…。
注意が必要だ。