「マグネシウム電池」が、クリーンで安価なリサイクル・エネルギーの可能性があるとして大きな話題になっている。
先週、マグネシウム電池を積んだ東北大学の小浜泰昭教授の電動3輪車が、公道を100キロ走行することに成功した。
マグネシウムに塩水を入れると発電するのだ。
マグネシウム電池は、リチウムイオン電池の約5倍の性能、
コストも半額程度になるようだ。
マグネシウム、Mgは、希少金属(レアメタル)ではなく、地球上に無尽蔵にある。
海水中には、ナトリウムに次いで2番目に多く存在し、砂漠にもたくさんある。
しかし、マグネシウムの難点は、燃えやすいことだった。
産総研が研究して、燃えにくいマグネシウム合金を開発した。
共同研究には電池に実績のある古河電池も参加した(このニュースが流れてから、株価も上昇しているようだ…)。
さらに、驚くべきは、使用済みのマグネシウムが、太陽の光エネルギーで再生してしまうということだ。
電気を出して、酸素とくっついてしまったマグネシウム。
太陽光を集めて、高温で熱すると、また元のマグネシウムとして使える。
このプロジェクトをリードしている小浜教授。
次世代の超クリーンエネルギー社会を実現するという大きな夢を描いている。
海水と太陽で、無尽蔵で、クリーンなエネルギーを作れる可能性というのは素晴しい。
科学の限界も、ふとしたことで、超えてしまうということもある。
実現が期待される。