ドイツは税収が増え、財政均衡を早期に達成へ

日本のように、政府が毎年、巨額の国債を発行して、ヤリクリしている国には羨ましい話。

ドイツは、今年度も税収が絶好調で、財政の均衡化を2年前倒しで達成できる勢いだ。

ドイツは2009年の憲法改正で、「債務のブレーキ」条項を入れた。

政府の借り入れを対GDP比で0.35%以下にしなければならないと憲法に定めたのだ。

これは、ほとんど無借金状態の実現だ。

これを前倒しで実現できるというのだからすごい。

ドイツの輸出御三家は、自動車、機械、化学品だ。

リーマンショックから立ち直って、EU向け、新興国向けに輸出が伸びている。

ユーロ安の恩恵も大いに受けている。

以前は、輸出が伸びると、ドイツ通貨「マルク」が高くなった。

しかし、ユーロは、弱含みだ。

その他の要因として、

1)労働市場の改革(ハルツ改革)による失業率の劇的改善

2)法人税の引き下げ(約30%)

3)研究開発の促進による高付加価値化

で成長を促進し、

4)雇用改善による社会保険料の増収

5)消費税の引き上げ

を可能にして、

財政赤字を健全化してきた。

ドイツのように経済成長と財政健全化を同時に果たしている国もある。

日本には円高という厳しい条件があるが、克服して健全化していく道があると信じたい。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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