先日、NHKの番組「ヒューマン なぜ人間になれたのか」の最終回を見た。
見ていて意外だったのは、「お金の発明」が、「職業をつくった」 ということだった。
確かにそうだったのかもしれないが、両者をあまりにもスッキリと結び付けていたのでかえって
意外に感じたのかもしれない。
価値を交換するしくみである「お金」ができる。
初めは、そのお金は、「麦」であったりするが。
お金ができて、都市が生まれる。
集団のサイズが大きくなる。
自然集団から社会集団になる。
都市が生まれ、分業することが可能となった。
自給自足の世界から分業の世界へ。
例えば、「大工」のような専門的職業を一日やっていても
その対価としてお金を受けとり、パンを買い、食べることができる。
自分でパンを作る必要がなくなる。
現代社会では、技術の発展や社会の複雑化によって、毎日、新しい(専門的)職業が生まれているともいえる。
価値が「お金」で評価されて初めて、こうした新しい職業で暮らしていくことが可能になる。
人間に一番近いチンパンジーは、「自分が持っているもの」と「相手が持っているもの」を「交換」することができないという映像もあった。
「交換」とその手段である「お金」というものは、人間にとってやはりなかなか意味深い存在だ・・・。