会話の中に潜む「自分のアイデンティティの確認」…?

誰でも「自分は何者か」という「自分のアイデンティティ」を確認したいという欲求があるという。

しかし、この欲求は、自分だけではなかなか満たせない。

「自分はどんな人間か」という問いは、他人との対人関係の中でしか確認できない。

その上、

「私って誰?」「どんな人?」

などといきなり聞いたら、

「どうかした?」「何かあったの?」

ということになってしまう。

実は、何気ない会話の中に、そんな問いかけ(アイデンティティの確認)が潜んでいる(潜ましている)という。

もちろん、本人も意識していない。

1.「私は有能ですか?」

2.「私は善良な人間ですか?」

3.「私は愛される価値がありますか?」

会話をしながら、心の奥底で、こんな問いかけをしているというのである。

会話では、ただの情報のやり取りだけでなく、感情の交流もある。

感情を理解することで、内容も理解されたという気もする。

しかし、さらに、その奥に、もっと根源的な問いかけがあった。

「まさか」と思うが、確かにそうなのかなとも思える。

人との関わりあいを求める気持ちの中に、自分自身を知りたい、確認したいという欲求があるということになりそうだ…。

(この考えは、ダグラス・ストーン、Googleのチャディー・メン・タンなどが発表している)

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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