誰でも「自分は何者か」という「自分のアイデンティティ」を確認したいという欲求があるという。
しかし、この欲求は、自分だけではなかなか満たせない。
「自分はどんな人間か」という問いは、他人との対人関係の中でしか確認できない。
その上、
「私って誰?」「どんな人?」
などといきなり聞いたら、
「どうかした?」「何かあったの?」
ということになってしまう。
実は、何気ない会話の中に、そんな問いかけ(アイデンティティの確認)が潜んでいる(潜ましている)という。
もちろん、本人も意識していない。
1.「私は有能ですか?」
2.「私は善良な人間ですか?」
3.「私は愛される価値がありますか?」
会話をしながら、心の奥底で、こんな問いかけをしているというのである。
会話では、ただの情報のやり取りだけでなく、感情の交流もある。
感情を理解することで、内容も理解されたという気もする。
しかし、さらに、その奥に、もっと根源的な問いかけがあった。
「まさか」と思うが、確かにそうなのかなとも思える。
人との関わりあいを求める気持ちの中に、自分自身を知りたい、確認したいという欲求があるということになりそうだ…。
(この考えは、ダグラス・ストーン、Googleのチャディー・メン・タンなどが発表している)