「いつか女王陛下があなたをお茶に招いてくださるかもしれないから」
10歳の娘にテーブルマナーを教えるときに、その母親が、こう言ったそうです。
(母親にテーブルマナーを習ったアネット・シモンズという女性の本にあった話です。ちなみに、本人曰く「45歳になっても、まだ女王陛下からお茶会の招待状は来ていないが」)
たった一言で、すべてが変わりますね。
「いつか女王陛下があなたをお茶に招いてくださるかもしれないから」
この少女は、わくわくしながら、「早く(テーブルマナーを)教えて」とせがんだのではないでしょうか。
テーブルマナーを学ぶことは、子供にとってかなりやっかいなことですね。決まりきった動作、よく意味がわからないしきたりなど、我慢強く覚えなければならないことが山ほどあります。
しかし、この少女は、母親の一言で広がった未来の自分になって、テーブルマナーを覚えていったと思います。
ビジネスには、多くの人に気持ちよく動いてもらう必要のある場面が数多くあります。
ほとんど毎日、そうしたことの連続といってもいいのではないでしょうか?
お客様にも、取引先にも、上司にも、部下にも、同僚にも・・・。
「わくわく」できる言葉を伝えて、まわりの人や社会と共感できる「物語」を生き続けていきたいですね。
それが「ビジョン」の力なのでしょう。
「いつか女王陛下があなたをお茶に招いてくださるかもしれないから」
あなただったら、誰にどんな言葉をかけますか・・・?