社長のためのポーター競争戦略 その1-14 「独立レーベルの例」-多数乱戦業界で生き抜く
イメージによる差別化を必要とするユーザーがいる場合。
例えば、ステージで講演するアーティストが、
大手のレーベルを嫌い、
「自分が築き上げたいと望んでいるイメージにピッタリの」
独立系や小さなレコードのレーベルを選んで契約する場合。
大手に取り上げられないから、小さなレーベルを選ぶのではない。
「業界が競って契約したがる人」である点が注意を要する。
この場合のアーティストは、
言わば「供給業者」だ。
ポーターの「5つの力」の一つ。
「供給業者の力」が強い場合にあたる。
音楽アーティストに限らず、作家、漫画家、画家などのクリエイターが、
「供給業者」になっている業界では、
上記のようなことをよく見かける。
このような業界では、大手による寡占化はできにくい。