社長のためのポーター競争戦略 その1-5 「売上の変動が激しい」-多数乱戦業界で生き抜く

多数乱戦業界になる理由

その1-5 「売上の変動が激しい」

大規模な設備を持った企業では、フル生産のときには、非常に高い生産効率をあげる。

また、そのように設計されている。

しかし、需要の変動が激しく、フル生産の時期が限られていたらどうだろう?

折角の機器もなかなか力を発揮する機会がないとしたら…?

仕事は、常に一定の量があるとスムーズに流れる。

コストも安くなる。

「それでは」ということで、「造り溜め(つくりだめ)」をしようとする。

そこは、ポーターも見逃さない。

「売上の変動が激しく」、

かつ、

「在庫コストが高い場合は」

とい条件であった。

こうした業界では、小規模で、小回りのきく、柔軟性のある企業の方が、

トータルな経済性で勝るということになる。

これも多数乱戦になる理由だ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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