「経営者の役割」バーナード(3)ガイダンス2 大きな目的を

「経営者の役割」 バーナード (3) ケネス・アンドリュースの序言をベースにしたガイダンス2

人間は、個人では達成できない目的、個人にとっては大きすぎる目的を持ってしまうことがある。

その大きな目的を達成したいという欲求を持ってしまうのもまた人間の本性だ。

その時に、「協働」というものが生まれる。

一人ではなく多くの人と共に力を合わせて目的を達成するという行動だ。

考えてみれば、人類の進歩は(もちろん多くの天才が素晴らしい着想、アイデアをもたらしたことも否めないが)、この「協働」によってもたらされたものだ。

また、現代の社会システムもまた「協働」によって、維持されている。

そして、「協働」は、「システム」になる。

「システム」は、動かないものではなく、不断に変化するものだ。

他の個人が参加することで、生物的に、心理的に、社会的に結びつき、変化する。

バーナードの組織論は、この「システム」という概念をもたらしたことで、決定的に「近代的」となった。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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