日産自動車の「ウエイ」…「5つの心構え」と「5つの行動」が異なる結果を導く

心構えと行動が結果を変える。

人を変えるのではなく、同じ人が心構えと行動を変えることで、異なる結果を導くことができる。

1990年代に経営危機に陥った日産自動車。

カルロス・ゴーン氏が社長に就任し、「リバイバルlプラン」によって企業変革を成し遂げた。

「リバイバルプラン」が終了後、経営会議のメンバーが、箱根に集まった。

「一体なぜ変革ができたのか?」

「何が変わったのか?」と徹底的に議論した。

その結果、作られたのが、「5つの心構え」と「5つの行動」からなる「日産ウエイ」だ。

「ウエイ」は、「道」であり、「企業理念」であり、「企業らしさ」でもある。

「ウエイ」は、商品の差別化を超えて、企業ブランド、持続的な競争力となり、顧客からの信頼を作り出す…。

「日産ウエイ」をご紹介する。

5つの心構え Mindset

  • ① Cross-functional, Cross-cultural
  •       ・・・異なった意見・考えを受け入れる多様性を持つ
  • ② Transparent
  •       ・・・すべてを曖昧にせず、わかりやすく共有化する
  • ③ Learner
  •       ・・・あらゆる機会を通じて、学ぶことに情熱を持ち、学習する組織を実現する
  • ④ Frugal
  •       ・・・最小の資源で最大の成果をあげる
  • ⑤ Competitive
  •       ・・・自己満足に陥ることなく、常に競争を見据え、ベンチマーキングする

  • 5つの行動 Actions

  • ① Motivate
  •       ・・・自分自身を含め、人のやる気を引き出しているか?
  • ② Commit & Target
  •       ・・・自ら達成責任を負い、自らのポテンシャルを十分に発揮しているか?
  • ③ Perform
  •       ・・・結果を出すことに全力を注いでいるか?
  • ④ Measure
  •        ・・・成果・プロセスは誰でもわかるように測定しているか?
  • ⑤ Challenge
  •        ・・・競争力のある変革に向けて継続的に挑戦しているか?
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    この記事を書いた人

     劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
     松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
     著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
     経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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