アデランス 女性客の購入しやすさで増益に

アデランスの営業利益が前期比4割増という新聞記事が出ていた。

4期ぶりに復配の見通しだ。

2010年2月期から売上高も下がり、営業利益もマイナスとなっていた。

どのようにして、回復してきたのか?

アデランスは、営業改革に取り組んでいた。

利益回復の大きな要因に、利益率の高い女性向けのオーダーメイドの売上増加がある。

男性向けオーダーメイドが、 4%増の約100億円に対して、

女性向けオーダーメイドは、16%増の約160億円の売上になっている。

具体的には、どのような施策だったのだろうか?

1.60~70歳代のおしゃれに敏感な女性に焦点を絞る

2.テレビCMの放映回数を増やす

3.百貨店での展示販売の回数を増やす

4.百貨店での「ついで買い」を促進する

5.オーダーメイド商品を勧める

特に、百貨店での展示販売の増加と「ついで買い」の効果が大きかったのではないかと思える。

これまでの販売では、客は、アデランスの店舗に前もって予約して行かなければならなかった。

これは、かなりの抵抗感を感じさせてしまう。

その「不便さ」を取り除き購入しやすくなった。

商品は変わらなくても、「不便」を取り除くことで、売上が伸びた例ということができるだろう…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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