「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」 野村監督と孫子の兵法

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プロ野球の野村(元)監督の名言として、
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」がある。

「負けるときは、負けにつながる必然的な要因がある(不思議な点はない)」

しかし、「勝つときには、(どうして勝ったのかどうも思い当たらないという)不思議な勝ちがある」ということである。

勝負の深い綾を示す言葉として、多くの人の印象に残っている。

この言葉は、実は、野村監督のオリジナルではなく、江戸時代の大名でもあり、文人、武人でもある松浦静山の言葉だ。
しかし、名監督として知られる野村監督の言葉としてもいかにも相応しいものだ。

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孫子は言う。
「先ず敵に負けない態勢をつくれ。次に敵に勝てるチャンスを待て」
「負けない態勢を作るのは自分の問題だ。こちらが勝てる隙をつくるのは敵の問題だ」

負ける原因は、自分の中にある。
だから、負けないということは努力すれば作れる。
だから先ず負けない態勢をつくるべきだ。

「攻め」ではなく「守り」から入るべきだ。
勝つためには、その上で、「不思議のタイミング」を待って、捉えなければならない…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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