「人望」…トヨタの人材評価要素

10年ほど前の本であるが、「トヨタはいかにして最強の社員をつくったか」という本があった。

その中で経営評論家の片山修氏が、トヨタ自動車の人事評価制度を紹介している。

トヨタのマネージャーに求められる力として、5つが挙げられている。

1.「課題創造力」

2.「課題遂行力」

3.「組織マネジメント力」

4.「人材活用力」

それに、5.「人望」だ。

トヨタの定義(「コンピテンシーモデル」)によれば、

「人望」とは、信頼され、周囲に活力を与える力」

さらに「メンバーの信頼感・活力」として、以下の3項目がある。

ア.オープンでフェアな態度をとり、メンバーから信頼を得ている

イ.誠意と熱意を持って、率先垂範で業務に取り組み、メンバーに活力を与えている

ウ.職場モラルの維持・向上につとめている

最近、ある企業の人材開発の方と話している中で、「トヨタさんの人柄(ひとがら)評価」という話が出た。

「人望」評価が、近年さらに「人柄評価」に進化したのか、興味深いところだ…。

 

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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