こころの中の幸福の「バケツ」 または「泉」

ポジティブ心理学のドナルド・クリフトンに、「心の中の幸福のバケツ (How full your bucket?)」という本がある。

人のこころには、「バケツ」がある。

水がたっぷり入っているとき、幸福感を得る。

水がなくなると、不幸な気持ちになる。

人は、ことばや行動で毎日、他人と関わって生きている。

このことばや行動は、「ひしゃく」だ。

こころのバケツの水を少なくしたり、増やしたりすることができる。

「ひしゃく」で、他人のこころのバケツから水を酌みだしてしまうこともできる。

反対に、他人のこころのバケツに水を足してあげることもできる。

自分のこころのバケツの水を増やすには・・・?

他人のこころのバケツに水を足したとき、自分のこころのバケツの水も増えていることに気づく。

わかりやすい例えだ。

しかし、「バケツ」のイメージは、どうしても「ゾウキン」と結びついてしまう・・・。

日本人の私たちには、「バケツ」の代わりに「泉」と考えてもいいだろう。

「幸福のこころの泉」。

「泉」は、地中深くからの湧き水をイメージさせる。

「泉」が枯れてしまうのは、自分の中の自然から離れてしまうこと、といった意味も出てくる。

ともあれ、「ひしゃく」の使い方には、十分注意したい。

振り回さない。他人の水をとらない。水は注ぐもの。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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