「人生の課題は人間関係しかない・・・」 アドラー心理学

アルフレッド・アドラーというオーストリアの心理学者がいた。

フロイトから別れ、アメリカでマズローなどに影響を与えた。

アドラーは、「人間の行動は、すべて『人間の共同体』の中に、自分の居場所を見つけだすこと」と捉えた。

人生の課題とは、フロイトと異なり、個人の内面性にではなく、「人間関係」になる。

人間関係は、次の三つだ。

仕事関係。

永続しない人間関係。

交友関係。

永続するが、運命をともにしない関係。

愛の関係。

永続し、運命をともにする関係。

これらの関係がうまくいっている時、幸福であるということになる。

「人生の課題」を「人間関係」に絞ったことは、「スゴイ」という感じがする。

「お金」や「健康」を望むことも、自分が望む人間関係を良好に保つという動機なのかもしれない。

やはり人間とは、一人では生きられない「社会的動物」だ。

彼の言う「共同体」という考えも非常に現代的だ。

アドラーの考え方は、これから、日本でも注目度も増していくのではないかと思う。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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