アルフレッド・アドラーというオーストリアの心理学者がいた。
フロイトから別れ、アメリカでマズローなどに影響を与えた。
アドラーは、「人間の行動は、すべて『人間の共同体』の中に、自分の居場所を見つけだすこと」と捉えた。
人生の課題とは、フロイトと異なり、個人の内面性にではなく、「人間関係」になる。
人間関係は、次の三つだ。
仕事関係。
永続しない人間関係。
交友関係。
永続するが、運命をともにしない関係。
愛の関係。
永続し、運命をともにする関係。
これらの関係がうまくいっている時、幸福であるということになる。
「人生の課題」を「人間関係」に絞ったことは、「スゴイ」という感じがする。
「お金」や「健康」を望むことも、自分が望む人間関係を良好に保つという動機なのかもしれない。
やはり人間とは、一人では生きられない「社会的動物」だ。
彼の言う「共同体」という考えも非常に現代的だ。
アドラーの考え方は、これから、日本でも注目度も増していくのではないかと思う。