日本に観光などでやってくるアジアのイスラム教徒が増えている。
インドネシア、マレーシアなどからの客だ。
世界のイスラム教徒は、16億人以上と言われているが、実は、その半分以上がアジアに居住している。
インドネシア、マレーシアだけでも人口は3億人になる。
イスラム教徒の人たちが安心して、旅行するために必要なのが、
「礼拝所」と「ハラル認証」だ。
「ハラル」とは、豚肉やアルコールを使わないなどイスラム教の戒律に則した食べ物のこと。
マレーシアの機関からの「ハラル」を提供するレストランなどへの証明が「ハラル認証」だ。
「ハラル認証」の掲示のあるレストランであれば、イスラム客は安心して、食事がとれる。
日本でも、イスラム客の増加につなげようと、このように積極的に対応するところが増えている。
また、イスラムでは、「偶像崇拝」を禁止している。
神の姿を形象化してはいけないのだ。
日本のキューピーマヨネーズ。
マレーシアでは、キューピーの肩にある小さな「羽」が問題になった。
「天使」に見えるという。
「天使」であるとすると、「偶像崇拝の禁止」にあたる。
そこで、キューピーでは、マレーシアでは、「羽のないキューピー」のシンボルマークを今年から使うことになった。
国際化が進む中で、それぞれの国情の違いだけでなく、宗教的なしきたりや戒律にも注意を払う必要が高まっている…。