学習理論と言うと、子供のための理論が多い。
しかし、大人も学校を出た後も、学び、成長を続ける。
大人の学習について、「成人教育論」というものがある。
「成人の学習を援助する技術と科学(アンドラゴジー)」だ。
大人の学習者には、以下のような特徴があるとされる。
1.実利に役立つものを望んでいる
2.モチベーションが必要である
3.自律的である
4.(仕事などとの)関連性を必要としている
5.目的志向である
6.豊富な人生経験がある
豊富な人生経験は、悪く作用すると、「そんなことはもう知っている」などど「学習に対する障害」になる。
一方、経験と関連づけられたり、経験の新しい「意味」を見出すことに役立つようなものであれば、効果的だ。
大人の学習をリードする場合、学習の「目的」をしっかり伝えて、理解してもらう必要がある。
また、なるべく自律的な参画を促す「場」を設定することが効果的だ。
参加型であれば、よりモチベーションがあがる。
また「場」の対話の中で、「暗黙知」となっている個々人の豊富な人生経験が引き出されし、共有化される。
それによって、参加者が「実践的な知恵」を得ることになる。
教育や研修を実施するということは、「マネジメント」そのものなのである。