「船は、港にいる方が安全だ。しかし、・・・」

「船は、港にいる方が安全だ。
しかし、船はそのために作られたわけではない」
という言葉に出会った。

何か前へ進もうとすると、誰でも「不安」を感じる。

「不安」は、
「もし、大変なことが起きたら、自分は乗り切れないのではないか」
という恐れから生れる。

「嵐が来たら、飲み込まれてしまうだろう」
と考える船は、ずっと、港に留まり続ける。

「嵐が来ても、なんとか切り抜けよう」
と考える船は、港から出ていく。

その船は、嵐に出会い、命カラガラ帰ってくるのかもしれない。
しかし、何とか、嵐を切り抜けたのは事実だ。

「やってはいけないこと」も「やるべきこと」も学ぶことができた。
「ほら見ろ、だから港の外は危険だと言っただろ」という船を置いて、

また、航海へ出発。

港を出る船は、航海のたびに、新たな財宝を持ち帰った。
経験と勇気と自信という財産も大きくなっていった。

一方、港を出ない船は、
自分が「船」なのかどうかに自信を失っていった・・・。

自信を回復するためには、港を出てみると良い。

船は、前に進むようにできているし、
揺れてもめったに転覆しないようになっている。

何といっても、外洋を走る爽快感と言ったら…。
そして、海を渡ることこそ、船の目的だ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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