ドラッカーが賞賛した「複式簿記」の「エレガンス」?

ドラッカーは、企業を人間の組織、社会の中の組織と考えた。

そこが、いつも我々をひきつける彼の著作の魅力だ。

しかし、同じドラッカーが、「複式簿記 double-entry bookkeeping」を賞賛していることは、あまり知られていない。

(「ドラッカーは好きだけど、複式簿記なんて・・・」という人が多いのでは?)

ドラッカーが賞賛しているのは、「マネジメント科学、マネジメントツールとしての複式簿記」だ。

彼は、著書「マネジメント」の中で、次のように言っている(「第40章」)。

「他のどんなマネジメントツールも、複式簿記の単純さ(simplicity)、優美さ(elegance)、実用性(utility)に

太刀打ちできるものはない。」

「複式簿記とその関連だけが、未だにたった一つの普遍的な「マネジメント科学」であり、すべてのビジネスや組織が毎日欠かさずに使う唯一の体系的な分析ツールだ」

すべてのマネージャーが、複式簿記をマネジメントツールとして使うことが期待される。

「複式簿記のエレガンス」を知れば、それができる・・・。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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