ドラッカーは、企業を人間の組織、社会の中の組織と考えた。
そこが、いつも我々をひきつける彼の著作の魅力だ。
しかし、同じドラッカーが、「複式簿記 double-entry bookkeeping」を賞賛していることは、あまり知られていない。
(「ドラッカーは好きだけど、複式簿記なんて・・・」という人が多いのでは?)
ドラッカーが賞賛しているのは、「マネジメント科学、マネジメントツールとしての複式簿記」だ。
彼は、著書「マネジメント」の中で、次のように言っている(「第40章」)。
「他のどんなマネジメントツールも、複式簿記の単純さ(simplicity)、優美さ(elegance)、実用性(utility)に
太刀打ちできるものはない。」
「複式簿記とその関連だけが、未だにたった一つの普遍的な「マネジメント科学」であり、すべてのビジネスや組織が毎日欠かさずに使う唯一の体系的な分析ツールだ」
すべてのマネージャーが、複式簿記をマネジメントツールとして使うことが期待される。
「複式簿記のエレガンス」を知れば、それができる・・・。