「ネジザウルス」は、頭がつぶれたネジを簡単に回せる工具(実際には、鋭い歯でガッチリ掴んで回す)。
すでにホームセンターなどで100万本の販売実績がある。
このヒット商品を開発したのは、エンジニアという従業員30人ほどのファブレス(製造外注)の工具会社。
高崎社長は、「ネジザウルス」が成功するまで、20年間に800点の商品を世に送り出してきた。
数々の失敗と成功の経験の中で、「ヒット商品の法則」も見つけたという。
それが、高崎社長の「MPDP]理論。
MPDPとは、
M マーケティング
P パテント
D デザイン
P プロモーション
これは、次のような4つの問いかけになる。
1.マーケティング →「ニーズがあるか?」
↓
2.パテント →「長続きするか?」
↓
3.デザイン →「感性に訴えているか?」
↓
4.プロモーション →「営業戦略があるか?」
高崎社長は、この4つの要素が一つでも欠けるとヒット商品にならないという。
中小のモノづくり企業で弱いのは、やはり1のマーケティングと4の営業戦略だろうか?
高崎社長の会社では、「ネジザウルス」のキャラクターをつくり、社長自らそのカブリモノに入り、
社員でテーマソングを作るなど、コストをかけずにプロモーションしている。
社員と一体となっての執念、集中という第5の隠れた要素が、ヒット商品を支えている…。