イオンの「グランド・ジェネレーション」 戦略

イオングループが、先週の13日から15日までの3日間、「グランド・ ジェネレーションのための展示会」 を東京で開いた。

「グランド・ジェネレーション」とは何か?

「最上の世代」という意味だ。

脚本家の小山薫堂さんの提唱するコンセプト。

アクティブに活動する60代以上のシニア層を表わす。

昨年、小山さんは、音楽プロデューサーの松任谷正隆さんの還暦パーティーで、この世代は、「『シニア』という言葉は似合わない」と感じた。

そこで、「人生の最上級」という意味をこめて「グランド」という呼び名を考えたという。

このコンセプトに賛同しているのが、イオンだ。

イオンは、経営計画でも「シニア・シフト」を大きく打ち出している。

日本の65歳以上の人口は、すでに総人口の23%を超えている。

この世代の消費のウエイトも大きくなっている。

イオンは、これまでのターゲットである「ファミリー層」に加えて、「シニア層」向けのサービスや商品を充実させる戦略だ。

具体的には、「アンチ・エイジング」の化粧品、遠近両用メガネの即日渡し、カルチャー教室などのサービスを充実させる。展示会では、グループ各社の様々な商品やサービスが展示された。

すでに「年金支給日」である15日には、対象者に割引をしたりしている。

「グランド」という音の響きは悪くはない。「大きさ」「ゆったり感」、それに「上質」というイメージも持てそうだ。

「団塊の世代」という呼び名から「グランド世代」に変わっていくだろうか・・・?

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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